「ローマンルーム法」は、場所法や記憶の宮殿とも呼ばれ、覚えたいリストを頭の中の散歩に変える方法です。よく知っている場所を選び、順番にたどれる目印を決め、それぞれの情報を印象的なイメージにして配置します。思い出すときは、同じ道順を頭の中で歩きます。
歴史の手がかり
本物の宮殿は必要ありません。作者不詳の古代ラテン語の修辞学書『Rhetorica ad Herennium』第3巻では、人工記憶の助けとして場所とイメージを使う方法が説明されています。現在、この書物はキケロの著作とはされていません。技法は古代の修辞学に伝わるものですが、発明者を一人に特定することはできません。
記憶の道順を作る
- 自宅や通勤路など、よく知っている場所を選びます。
- 玄関、廊下、台所、窓、ベランダのように、出発点と進む向きを決めます。
- 玄関マット、鏡、テーブルなど、見分けやすい目印を5〜10個選びます。
- 覚える項目を具体的で印象的なイメージに変え、1つの目印に1つずつ置きます。
- 頭の中で道順を歩き、後から見ずにリストを思い出してみます。
例:買い物リスト
玄関マットを大きなパンがふさいでいます。鏡には自分の代わりにレモンが映り、台所のテーブルではやかんがお茶をこぼし、窓辺ではリンゴが転がっています。思い出すときは同じ順序で目印を訪れます。抽象的な考えは、標識や短い場面、変化する物に置き換えられます。
役立つ点と限界
場所の手がかりは、リストの順序を思い出す助けになります。場所法の練習に関する研究では改善が報告されていますが、結果は練習量、内容、測定方法によって異なります。すべてを覚えられる保証はなく、内容の理解に代わるものでもありません。間隔をあけた復習や、自分で答える練習と組み合わせましょう。Notes 3D — Windows向けの視覚的な記憶空間は、場所法に着想を得た部屋と廊下のあるビジュアルメモアプリです。専門的な記憶トレーニング用ソフトではありません。メモはPC内に保存され、JSON形式のバックアップを移動できます。
出典・参考資料
- Rhetorica ad Herennium 第3巻
- 場所法の訓練と長期的な想起に関する研究(2021年)
- 場所法研究のシステマティックレビューとメタ分析。研究間で結果に差がある点に注意が必要です。
Notes 3D:部屋とアイデアを画像で紹介


